TOP >> ふぉーらむ >> 投稿内容

家元制度 -投稿者: じゅんきちパパ  2001-07-05 16:26:23
はじめまして。。。
私は以前から日本にある家元制度について漠然とした疑問を持っています。特に
茶道の世界にある、お墨付きとしての「箱書き」。これがあるのと無いのとでは
後日、値段がまったく変わってくるそうです。
この辺を井沢流歴史観でもってそのメカニズムを明らかにして欲しいのですが。
十七条の憲法や五か条の御誓文に見られるように日本は「話し合い」を最重要ス
ローガンに揚げているので「談合」は無くならない。というように 大変わかり
やすく納得できるような解明をお願いしたいと思います。

Re:家元制度 -投稿者: 管理人  2001-07-10 02:15:00
じゅんきちパパさん
貴重な提案をいただき、ありがとうございました。
今後は、2カ月に1度の機会を設けて、皆さんか
らのご意見や質問に井沢がまとめてお答えする予
定でおります。
しかしながら、ご質問の件は、ISSUEの題材
にふさわしい気もいたしますので、井沢に提案い
たします。

Re:家元制度 -投稿者: 苹  2001-10-07 05:25:18
初めて登録しました。よろしくお願いします。〜茶道の事はよく分かりません
が、書道の場合は旧来の制度が崩壊して、代わりに新しい制度が半世紀くらい前
に成立して居ります。両者を比較してみるのも面白いかと思います。特徴として
は大体、以下の様なものになるでしょう。
《日展や読売・毎日展などを中心とした展覧会至上主義》
各社中上層部間の交流または談合の温床。書風の差異を比較しやすく作品の水準
も高いため、視覚芸術上の美的基準による鑑賞と古典言語芸術上の総合的基準に
よる鑑賞との格差が流派意識の定着を促す一因となっている可能性もある。
《社中の展覧会》
今は単なる手習いでは経営を維持できなくなっており、稽古としてよりは芸術と
しての側面を強調するあまり、展覧会を前面に出して内輪の階層制度を社外秘と
する様になった。
《一般社会側の幻想からの乖離》
例えば段級位は塾経営上の動機づけであって、実力とは無関係な場合が多い。と
ころが一般社会では通常、武道などに見られる実力証明や家元制度と混同されが
ちになる。段位は小学生レベルの先入観で捉えられる事も多く、学校教育におけ
る国語科書写と芸術科書道との断絶や学力低下とも密接に関わる。また書道の全
体像も、言語芸術としての在り方よりは視覚芸術上の差異が強調され、流派概念
が書風間の断絶を無自覚に促している(因みに専門家〜芸術書家の間では、流派
概念は時代遅れのものとして否定されている場合が多い)。
《教養からの乖離》
「読めない」のを当然とする意識が一般的学習と専門的学習との距離を増大さ
せ、技術至上主義的な価値観や鑑賞方法の基盤となる。歴史的かつ近代的な価値
基準の変容については佐藤道信『明治国家と近代美術』(吉川弘文館)が詳しい。
《作品の金銭的価値の変容》
昔は茶道と同様に教養芸術上の来歴や歴史的意義を重視したが、明治以降は新た
に閉鎖的かつ視覚芸術的なスペシャリズムが重視される様になり、両者の価値感
は分裂した。